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カテゴリー「91-オーディオ・カートリッジ」の16件の記事

2017年7月19日 (水)

アナログ・レコードのカートリッジ一覧

 アナログ・レコードの音を鳴らすにはレコード用の針、すなわちカートリッジが必要です。実は、このカートリッジに凝っています。安価な 5,000円前後のカートリッジから、高級カートリッジまで、かなり多くのメーカーの製品を聴きました。
 カートリッジのメーカーの一覧を列挙し、リンク先で感想を記載しています。

[ 特に気に入っているメーカー ]

[ まずまず気に入っているメーカー ]

[ 再評価中のカートリッジ ]

  • LYRA (ライラ) --- 高価なカートリッジで快活で繊細な音質だが、私のオーディオ・システムでは聴き疲れを感じる。(本当に残念)

 いろいろなメーカーのカートリッジを聴いてみて、一応の全体評価を記載する。

  1. ご当地音楽はご当地カートリッジで聴くのがいいと思う。ヨーロッパの音楽はヨーロッパ製のカートリッジ(Ortofon, GOLDRING, BenzMicro)、米国の音楽は米国のカートリッジ(STANTON, PICKERING, SUMIKO, SHURE)がいいと思う。
  2. オールジャンルの音楽を1つのカートリッジで聴くなら日本のカートリッジ(DENON, SHELTER, audio-technica, NAGAOKA)が選択肢になる。
  3. MC カートリッジの場合、アンプやフォノイコライザーの負荷インピーダンスには注意が必要だ。中インピーダンスの MC カートリッジなら一般的なアンプの MC 入力に合うと思うので GOLDRING, BenzMicro, DENON あたりから選択するのが良いと思う。
  4. 値段が1万円前後のカートリッジなら GOLDRING がお勧めだと思う。
  5. 3~5万円クラスのカートリッジはさすがに音質が良いと思う。ただし、私のオーディオ・システムでは10万円以上のカートリッジと3~5万円のカートリッジでは、値段程の差は感じない。(オーディオ・システムにもよるが3~5万円のカートリッジなら、かなり満足できると思われる)
  6. モノラルのカートリッジに関しては、選択肢に苦労している。そこそこ高級な MM 型カートリッジの登場を待っている状態だ。
  7. いくらカートリッジが良くても、レコードの音質が悪ければ話にならない。カートリッジよりレコードの音質に注意を払うべきだ。

ビートルズのアナログ盤と各カートリッジの聴き比べ

 同じタイトルのレコードを何枚もそろえることは、ほとんど無いけれど、ビートルズだけは同じタイトルを複数持っている。同じ内容の曲だが、レコードによる音色の違いを楽しんでいる。
 さらに、実はカートリッジ・ファンでもある(所有しているカートリッジの一覧はこちら)。同じレコードでもカートリッジが違うと、またレコードの音色が変わるところが(アナログ再生の)面白さでもある。


「基準となるカートリッジ」

  • ビートルズは英国出身なので、基準となるカートリッジも英国製が良いと思う。GOLDRING(ゴールドリング)の EROICA GX で一通り聴いて、他のカートリッジと比較したい。
  • モノラル専用のカートリッジは適当なものが見当たらない。取り敢えず、オルトフォン(Ortofon)の OM D25M を基準にしたい。元気な音色はロックやジャズのモノラル盤に合っていると思う。

「英国ステレオ盤」


「英国モノラル盤」


「米国 Apple 盤」


「米国 Mobile  Fidelity 盤」


「日本 1980 年代再発モノラル盤」


「ドイツ盤、DMM 盤」


「2012年リマスター・ステレオ盤」


多分、10年間くらいは更新し続けるページとなりそうです。 (最終更新日 2013/02/20、初回作成日 2013/02/20)

2013年1月20日 (日)

GRADO (グラド) のカートリッジ

 「アナログ・レコードのカートリッジ一覧」の記事です。

 GRADO (グラド) は米国のカートリッジだが、異色の存在だ。パワフル系の多い米国製カートリッジだが、この GRADO は爽やかでアコースティックな音色を提供する。

Grado_mc_mono  MC+Mono (FB[MM] カートリッジ)
 定価 11,550円(実売価格 10,000円前後)
 針圧 1.5g
 出力電圧 5.0 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 5.5 g
 針先形式 円針

 針先は1ミルなので初期盤専用のカートリッジだ。モノラル専用だが爽やかな音色はクラシックやジャズのピアノ・トリオなどで真価を発揮する。
 逆に、スマートな音色は、パワフルさを必要とするジャズやロックには不向きな感じだ。モノラルの厚みのある強烈な音と、カートリッジの端正さが不整合を発生させ、面白みのない音になってしまう。


Grado_prest_silver  Prestage Silver (FB[MM] カートリッジ)
 定価 18,900円(実売価格 16,500円前後)
 針圧 1.5g
 出力電圧 5.0 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 6.0 g
 針先形式 楕円針

 古いバージョンなので定価は現在と違う。爽やかで明るく、かつ、繊細なサウンドは個性的だ。モノラル用カートリッジと同様、古いプレスのロックやジャズのレコードと相性が悪い。
 しかし、70年代以降のレコードや、特に最近の高品質レコードとの相性は良い。品が良く、低音から高音まで爽やかながらも活き活きした音色で聴かせる。もちろん、アコースティック系との相性は抜群だが、パワー系のロックやジャズは好みが分かれるかもしれない。
 留意点としては、プレーヤーのノイズを拾いやすいので、高級なベルトドライブ・プレーヤー向きのカートリッジだと思う。

SHURE (シュア) のカートリッジ

 「アナログ・レコードのカートリッジ一覧」の記事です。

 SHURE (シュア) は米国を代表するカートリッジ・メーカーで、現在も DJ 用、オーディオ用のカートリッジを提供している。

Shure_m44g  M-44G (MM カートリッジ)
 定価 7,350円(実売価格 4,500円前後)
 針圧 0.75-1.5g
 出力電圧 6.25 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 6.7 g
 針先形式 円錐針

 Shure のみならず数あるカートリッジの中でも代表的な存在で、おそらく世界で1番利用者が多いと思われる。
 パワフルで、ちょっとメタリックな音色で音の塊を鳴らす。中音主体のパワフルな音色はジャズやロックに合う。しかし、アコースティック系は苦手な感じだ。


 さて、JICO製のSHURE M44G用のモノラル針 N44G-MONO (3,150円) が出たので、上記 M-44G のボディに N44G-MONO を付け、モノラル専用のカートリッジとして楽しんでいる。
 基本的には M44G の音色を継承している。中音主体のパワフルさは健在だ。メタリックな感じは薄くなりヴォーカルなどの表現は良くなっていると思う。ただ、繊細さの表現は、やはり苦手だ。クラシックやアコースティック・ギターの再生には不満もある。
 基本的にはジャズをパワフルに鳴らすモノラル用カートリッジだと思う。

NAGAOKA (ナガオカ) のカートリッジ

  「アナログ・レコードのカートリッジ一覧」の記事です。

 NAGAOKA (ナガオカ)は日本の老舗カートリッジ・メーカーだ。他社の交換針も生産していてアナログ文化の担い手として重要な存在だ。

Nagaoka_mp_110  MP-110 (MP[MM] カートリッジ)
 定価 9,450円(実売価格 8,000円前後)
 針圧 1.5-2.0g
 出力電圧 5.0 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 6.5 g
 針先形式 楕円針

 万能型のカートリッジで、どんなジャンル、どんな国のレコードでもそつなく聴かせる。なかなか元気のある音色も好ましい。
 ただ、優等生的で平均的な音色は、個性を求める人には物足りなさも感じるかもしれない。私個人も個性的なカートリッジを適度に交換して音楽を楽しむタイプなので、ナガオカのカートリッジの使用頻度は少なくなってしまっている。
 しかし、1つのカートリッジで音楽を聴き続ける人にとってはお勧めだ。いい意味で中庸な音色は安定感がある。1万円以下のカートリッジにしては、いい音だしコストパフォーマンスが高い。

2012年3月24日 (土)

Ortofon (オルトフォン) のカートリッジ

 「アナログ・レコードのカートリッジ一覧」の記事です。

 デンマークのメーカー、オルトフォン(Ortofon)は一番好きなカートリッジ・メーカーだ。私のアナログ・レコード・プレーヤーは Dual CS 750-1 だが、これにはオルトフォンのカートリッジが搭載されていた。約25年前くらいに購入して以来、ずっとオルトフォンのカートリッジを聴いている。


Ortofon_540mk2  MK 540 II (MM カートリッジ)
 2011年現在、生産終了
 定価 31,250円(実売価格 25,000円前後)
 針圧 1.5 g
 出力電圧 3.0 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 5.0 g
 針先形式 楕円針

 このカートリッジは既に生産と販売を終了している。このオルトフォンのカートリッジをずっと使用してきた。 Dual CS 750-1 付属のカートリッジと取り換えて、もうすでに20年以上使用している。現在、10以上のカートリッジを保有しているが、基本的にはこのカートリッジとの比較評価となってしまう。
 このカートリッジは厳粛な音色だ。ヨーロッパ系の音楽を奥深い表現で鳴らしてくれる。パワーもあるのでロック系の音楽も上手く表現してくれる。アメリカン・ロックやジャズは、ちょっと渋めの表現となる。ただ、ヨーロッパ音楽、特に ECM のジャズなんかは極上の音色で聴かせる。今でも大のお気に入りのカートリッジだ。


Ortofon_2mblue

 2M Blue (MM カートリッジ)
 定価 24,150円(実売価格 18,500円前後)
 針圧 1.8 g
 出力電圧 5.5 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 7.2 g
 針先形式 楕円針

 現在の MM 型のカートリッジは 2M シリーズとなっている。前作の MK II シリーズと比較して現代的な音色となった。同じメーカーの後継カートリッジとは思えないほどの変化で、個人的には戸惑いを感じた。現代的な音色は新鮮だが、厳粛さは無くなった。フュージョンやポップスなどはいいのかもしれないが、クラシック・ジャズ・60~70年代のロックには合わない感じだ。オルトフォンにしては残念なカートリッジだと思う。


Ortofon_mc09b_2  MC-09B (MC カートリッジ)
 定価 35,700円(実売価格 26,600円前後)
 針圧 1.8 g
 出力電圧 0.3 mV
 負荷インピーダンス 5Ω
 重量 7.0 g
 針先形式 楕円針

 MC 型では安めのシリーズだ。購入したが、なんと針先を折ってしまった。もう使うことは出来ないが、音質を思い出してみる。音質はダイナミックと繊細さを兼ねていて、とても良かったと思う。ただ、インピーダンスが5Ωなので、私のオーディオ環境では実力を発揮しきれなかった感じだ。性能のいいフォノイコライザーがあれば、もっと良かったであろう。オルトフォンの MC 型カートリッジは低インピーダンスが多いので、それに適応した専用のフォノイコライザーやトランスが必要であろう。そういう意味では、一般のオーディオ環境では使いにくいカートリッジだと思う。


Ortofon_omd25m_2  OM D25M (MM モノラル・カートリッジ)
 定価 10,500円(実売価格 8,000円前後)
 針圧 3.0-5.0g (4.0 g)
 出力電圧 4.0 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 5.0 g
 針先形式 特殊針

 モノラル・レコード用のカートリッジだ。値段も安いし、入門用のカートリッジとしては最適だ。元気な音色は、もっさりとしたモノラル録音のレコードを楽しく聴かせてくれる。ただ、劇的にモノラル・レコードの音質が良くなるといえば、そうでもない。頑丈なカートリッジなので、ボロボロの古いレコードでも安心して聴ける。


Ortofon_ff15emk2

 FF15E MK II (MM カートリッジ)
 2011年現在、生産終了

 レコード・プレーヤー Dual Golden-1 に付属していた純正のカートリッジだ。JICO(日本精機宝石工業株式会社)による代用の針を購入して使用している。
 かなり力強い音色で、ロックやジャズに最適だ。なかなかロックをタイトに聴かせるカートリッジが少ないだけに、貴重なカートリッジとなっている。個人的には重宝なカートリッジとなっている。


Images_3  MC-3 Turbo (MC カートリッジ)
 定価 24,800円(実売価格 24,800円前後)
 針圧 2.0 g
 出力電圧 3.3 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 4.1 g
 針先形式 楕円針

 高出力の MC カートリッジだ。3.3 mV なので通常の MM 入力で OK だ。全体的な印象は元気の良い音色だ。オルトフォン特有のヨーロッパ的な落ち着きさは残しながらもパワフルさを感じる。ロックやジャズ指向だが、もちろん全ジャンルで使用できる。最近の 2M シリーズより、こちらの Turbo のほうが、はるかに好感が持てる音色だ。


 オルトフォンの MC は一般的には評価が高い。私自身も少しの期間だが聴いてみて、いい感触を持っている。ただ、インピーダンスが低いだけに専用のフォノイコライザーやトランスが必要となるだろう。私のプリメインアンプ Luxman L-505f やフォノイコライザー Musical Fidelity V-LPS だと入力インピーダンスが 100Ωなので、ちょっと合わない感じだ。

 MM 型カートリッジに関しては、現状は 2M シリーズだが、あまりお勧めのカートリッジとは言えない。現状なら GOLDRING のほうがいいと思う。

2012年2月24日 (金)

GOLDRING(ゴールドリング)のカートリッジ

 「アナログ・レコードのカートリッジ一覧」用の記事です。

 アナログ・レコード用カートリッジで好きなメーカーといえば Ortofon(オルトフォン)だが、それと同等に GOLDRING(ゴールドリング)も好みだ。英国のロックやトラッド、クラシックのレコードが多いだけに、英国のカートリッジ・メーカーである GOLDRING の製品には注目せざるを得ない。


20101120_goldring_1912gx_3  1012GX (MM カートリッジ)
 定価 44,100円(実売価格 33,000円前後)
 針圧 1.5-2.5g (適正 1.75g)
 出力電圧 6.5 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 6.3 g
 針先形式 楕円針

 使いやすいMM型で出力も 6.5 mV と高めだ。音質も素晴しく、音色は明るめな感じだ。英国のレコードは渋いのが多いが、このカートリッジで聴くと楽しさが倍増する。音質の繊細さやダイナミックさも兼ね備えており、ヨーロッパ系のレコードを鳴らすには最適のカートリッジだと思う。


20101120_goldring_eroica_gx  EROICA GX (MCカートリッジ)
 定価 65,100円(実売価格 50,000円前後)
 針圧 1.5-2.0g (適正 1.7g)
 出力電圧 0.5 mV
 負荷インピーダンス 100Ω
 重量 5.5 g
 針先形式 楕円針

 宣伝文句ではロックやジャズに最適と言っているが、繊細さも兼ね備える音質は、やはりヨーロッパ系の音楽に合う。パワー感は 1012GX よりあるのでクラシックのオーケストラ音楽などを力強く表現する。逆にトラッドなどのアコースティック系は 1012GX のほうが表現がいいかもしれない。繊細な 1012GX、ダイナミックな EROICA GX という感じになるが、個人的には MM 型の 1012GX を推薦する。負荷インピーダンスは 100Ω なので使い易い。特に専用トランスなどを購入せずとも、アンプの MC 入力で対応できることは良いことだ。
 なお、実売価格は約5万円となっているが、私自身は某ショップの特別感謝セールにおいて 42,000 円で入手した。


20101120_goldring_elan  ELAN (MM カートリッジ)
 定価 9,500円(実売価格 8,500円前後)
 針圧 1.5-3.0g (適正 2.0g)
 出力電圧 5.0 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 4.2 g
 針先形式 円錐針

 安価なカートリッジだが、上位機種の性能を引き継ぐ優良なカートリッジだ。1万円以内でカートリッジを選択するなら第一候補となるだろう。元気な音質ながら GOLDRING 特有のジェントルな雰囲気も合わせ持ちオールジャンルで音楽を楽しく聴かせる。


 GOLDRING は好きなカートリッジ・メーカーなので、上記の3種類の機種を購入している。お勧めは MM 型の 1012GX だが、パワフルさを求めるなら EROICA GX になる。また、値段的に廉価なカートリッジを求めているのなら ELAN あるいはその上位機種の ELEKTRA(値段は 13,650円)になるだろう。
 ブリティッシュ・ロック(UK ロック)、プログレ、トラッド・フォークが好きなら、迷わず英国のカートリッジをお勧めする。ご当地盤のレコードにはご当地のカートリッジが1番良く似合うはずだ。

2012年2月19日 (日)

SUMIKO (スミコ)のカートリッジ

 「アナログ・レコードのカートリッジ一覧」の記事です。

 SUMIKO (スミコ)はアメリカのカートリッジ・メーカーだ。社長の妻が日本人で、その名前をブランド名としている。

Sumiko  Blue Point No. 2 (MC カートリッジ)
 定価 35,700円(実売価格 30,500円前後)
 針圧 1.5-1.9g (最適 1.7g)
 出力電圧 2.5 mV
 負荷インピーダンス 135Ω
 重量 6.0 g
 針先形式 楕円針

 MC カートリッジだが高出力で通常の MM フォノ入力で対応できる。米国らしい力強さは、ちょっと抑え気味で、聴き疲れのしない落ち着いた音色が特徴だ。オールジャンルで音楽を楽しめる万能型のカートリッジだ。
 パンチ力を求めると肩すかしを食らうが、長時間レコードを聴き続けても耳疲れしないカートリッジは、個人的には気に入っている。

2011年5月29日 (日)

audio-technica (オーディオ・テクニカ) のカートリッジ

 「レコード・カートリッジ一覧」の記事です。

 オーディオ・テクニカは日本のアナログ・レコード文化を支える重要な会社だ。カートリッジをはじめ、各種のアナログ用製品を扱っている。アナログ・レコードが好きな私にとっては、いつまでも続いて欲しい会社の1つだ。

At_15eag  AT 15Ea/G (VM カートリッジ)
 2011年現在、生産と販売は終了
 定価 29,400円(実売価格 10,800円前後)
 針圧 1.0-2.0g (推奨 1.5g)
 出力電圧 4.0 mV
 負荷インピーダンス 47KΩ
 重量 ? g
 針先形式 楕円針

 このカートリッジは現在では生産と販売は終了している。購入当時、定価は3万円だが実売価格は1万円と、きわめて安値で購入できた。また、オーディオ・テクニカ特有の VM 型のカートリッジだが、これは MM と同様の扱いとなる。
 さて、パンチのある音色はジャズやアメリカン・ロックに合うと思う。このジャンルに合うカートリッジとしては PICKERINGSTANTON を紹介した。PICKERING は中音域の豊かな音色、STANTON はクリアで暖色の音色だったか、オーディオ・テクニカは日本のカートリッジ特有の無色中立の音色だ。
 個性が無いのでつまらないのか? あるいは、個性が無い故にオールジャンルの音楽を忠実に再現するのか、聴く人の好みで評価は変わる。
 日本のライバル DENON との比較だと DENON 103 はアコースティック系、オーディオ・テクニカ AT 15Ea/G はパワー系という感じになる。ただし、最新のオーディオ・テクニカのカートリッジを聴いていないので、この評価が今も正しいのかはわからない。

SHELTER (シェルター) のカートリッジ

 「レコード・カートリッジ一覧」の記事です。

 SHELTER は日本の MC カートリッジ中心の会社だ。MM カートリッジやフォノイコライザー、トランスなども扱っているが、基本的には MC カートリッジ専門の小さな会社だ。

Shelter_model501mk2  Model 501 MK 2 (MC カートリッジ)
 定価 89,250円(実売価格 73,500円前後)
 針圧 1.4-1.8g
 出力電圧 0.4 mV
 負荷インピーダンス 10Ω
 重量 8 g
 針先形式 楕円針

 かなり高価なカートリッジだが、外観傷有り新品を5万円で購入した。見た目でちょっと傷があるだけで性能には影響がない製品を、かなりの値引き価格で入手できた。
 SHELTER の MC カートリッジは DENON 103 系の MC カートリッジと比較されることが多いと思う。私自身は DENON 103 自身のみで他の派生製品は保有していないが、一応は比較はできる。
 DENON 103 に比べると明るい音質だ。繊細さや、逆に力強さも両立させており、さすがに高価なカートリッジという感じだ。ジャンルを問わず、すべての音楽を心地よく表現してくれる。DENON 103 に比べると力強さがある分、ジャズやロックにより対応力があると思う。
 ヨーロッパの BenzMicroGoldring に比べると濃密感が少なく、個性が少ない雰囲気はする。しかし、これは好みの問題で、オールジャンルでレコードの音をバランス良く表現する SHELTER を好みとする人も多いと思う。
 長時間レコードを聴いても、聴き疲れしない音色は重宝で、個人的には使用頻度が高いカートリッジだ。力強さを備えているので1日中ジャズやロックを楽しく聴き通せるカートリッジは貴重だ。

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